12日朝から狭庭には、ミンミンゼミが3匹、クマゼミが2匹、が競って鳴いていました。
ミンミンゼミは、50年前頃(開発前)には、半径300~500mで1匹程度でした。
初鳴きは7月20~21日でした。
子供の頃、捕まえようと、4m位の篠棒(アズマネザサ)の先に、しだれ柳の枝を丸め、その部分にオニグモの巣の糸を
絡めて作った「自家製蝉専用捕虫ネット」で、ミンミンゼミの鳴いている場所に「人の動きがわからないように
静かに・・・静かに・・そうっと近づき」鳴いているミンミンゼミのところに的を絞り、パット押し付けるとクモ糸の
粘着により捕まえる。ミンミンゼミは逃げようとグワッ・・グワツと大きな声で鳴きもがくが、手にした得意な喜びは
今も忘れない思い出です。
数年前からこんな狭い庭で複数繁殖するなんて驚きです。それも近づいても一向に逃げず鳴いています。
天敵に襲われる機会が少なくなったので危険の体験がなくなったのか、クモ糸捕虫ネットだカンタンに捕まえることが出来ますが、
このオニグモがいなくなりました。なぜか少なかったジョウロウグモばかりです。この糸はややオニグモより粘着が弱いようですが
捕虫が可能かいつか試したいと思います。
クマゼミは夏を通して数回程度聞けば多い方でした。初聞きは8月上旬~中旬でした。
このあたり(青葉台周辺)では、繁殖は無理で、藤沢辺りのが、飛翔してきたのではないかと推測します。
これも庭で繁殖するようになりました。
クマゼミは藤沢、茅ヶ崎より西側で小田原では珍しくなく鳴いていましたが。が、原因は温暖化の影響でしょうか。
アブラゼミ、昨年までは、朝から賑やかに、夜でも明かりがついていれば鳴いていました。7月中旬から鳴き出し、暑い夏を更に暑く
する蝉ですが、今年は、まだ夜の鳴き声は聞こえません。昼でも「鳴いているのかな」の激減です。何で減ったのかわかりません。
ニイニイゼミは鳴き始めは6月の中旬でしたが、今年は約10日位遅く7月に入ってからでした。
それも庭で繁殖し鳴くようになったのは最近(6~7年)です。個体数も多くなりました。開発前でもニイニイセミは多くはいませんでした。
抜け殻らはなぜか泥がついていて、他の蝉と一風変わって面白い。
ヒグラシは朝方(日の出の15~20分位前)と夕方や、にわか雨の前兆暗くなる時などに涼しげに哀調を帯びて鳴く好きな蝉でした。
面白い習性は数匹が一斉に鳴き出すと、谷間を挟んで鳴き返し(こちらが鳴くやむと、向こうが鳴く)が、一定のリズムで繰り返される。
子供の頃、カナカナと口笛を吹いて、この繰り返しリズムを乱して得意になって遊んだ。
でも、残念ですがヒグラシは庭では昭和50年代頃までいましたが、現在は途絶えてしまいました。
ツクツクホウシは、毎年8月10日頃鳴き出しますが、今年はまだ聞こえません。
庭で繁殖しています。毎年数匹が10月初中旬頃まで競って鳴いてくれます。
前奏のジュクジュクを十数回、本音のオーシンツクツも十数回大きな声で繰り返しますが、10月になると鳴き声も弱く繰り返しも少なく
数回で終わってしまいます。
暑かった夏を思い出させる懐かしい蝉です。
今年は遅れていますが、お盆(13~15日)には鳴いてくださいね、
好きな蝉です、
8月12日 神奈川支部 安藤