日本鳴く虫保存会のご紹介
日本人と鳴く虫
初夏から秋にかけて叢ですだく虫の音は、目まぐるしい現代社会に生きる私たちに心の安らぎを与えてくれます。現代ばかりでなく、この美しい、また可愛らしい声で鳴く虫は遠く万葉の古代から、歌人の、あるいは作家の心を代弁するものとして数多くの文学作品に登場し、これを読む人に、感動と希望とを与えてくれます。皆様のご記憶の中にもこの虫の音とともに過ぎ去りし数々の思い出が残されているのではないでしょうか。私たち日本人はこの小さな虫を愛し、大切にしている数少ない民族ではないでしょうか。しかし、最近は開発、都市化などにより、この虫たちも段々減少してきておりますことは誠に残念なことです
会の目的
「日本鳴く虫保存会」は、この現象を憂い、虫たちを何とか保存しようと頑張っている「鳴く虫大好き人間」の集まりです。発足は昭和42年で、現在、首都圏を中心に 160余名 の老若男女の会員が飼育に努力しながら楽しんでおります。会員には何年も継続飼育している方、また、その鳴き声を楽しんでいる方、様々ですが、年に数回開催される例会では飼育情報、研究成果の発表で大変賑やかな会合になっております。
活動内容
・ 会員を対象とした飼育(含む餌、飼育籠)指導会
・ 幼虫・成虫頒布会
・ 野外での探虫会、講演会、放虫会
・ 懇親旅行会、新年会、忘年会の
・ 社会活動としての昆虫教室、鳴く虫の展示会、
鳴く虫のコンクールなどなど。
飼育している「鳴く虫」
会員が飼育しております虫の種類は鳴く虫の約50種類で、代表的なものと致しましては、スズムシ、マツムシ、カンタン、コオロギ、キリギリス、ウマオイ、クツワムシ、クサヒバリ、カネタタキ、キンヒバリなどで、特にスズムシ、カンタン、マツムシを基本飼育の虫として会員には飼育出来るよう特に力を入れた飼育指導を行っております。
組織について
「日本鳴く虫の会」は活動拠点として、一本部五支部から構成されています。支部は下記の通りです。
本部役員
名誉会長:寺澤康行
会長:本郷昌弘
各支部長:大山佳次、坪井賢三、安藤俊夫、
櫻井千春
事務局長:本郷昌弘、
事務局:松根典子、中込佳子、坪井賢三、西沢杏子
相談役 :荻野 昭
支部は次の通りとなります。
(本部役員を含め会員はすべて下記の支部のいずれかに所属しております。)
武蔵野支部 支部長 大山佳次
都区内支部 支部長 坪井賢三
神奈川支部 支部長 安藤俊夫
茨城支部 支部長 櫻井千春
なお、現在支部を設置していない地域の方々には特にご支障がない限り、武蔵野支部へ入会していただいております。
入会のご案内
虫の音を楽しんでみよう、飼育してみよう、という方のご入会をお待ち致しております。なお、入会金は千円で、年会費は三千円です。入会のご照会は「日本鳴く虫保存会」当ホームページまでお願い致します。
日本鳴く虫保存会
石川雅夫
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